
- QAエンジニアになったけど、何を勉強すればいいかわからない…
- 技術書は難しすぎて眠くなる…
- 資格を取りたいけど、どの本がいいの?
毎月のように新しい技術書が出る中で、本当に読む価値がある本を選ぶのは至難の業です。
この記事では、元QAマネージャーとして数多くの新人教育を行い、現在は独立して現場を渡り歩いている
私が、「これだけは読んでおけ!」と断言できる書籍を厳選して紹介します。
未経験者向けのマインドセットから、実務で使えるテスト技法、そしてキャリアアップに直結する資格対策まで、カテゴリー別に整理しました。
今の自分のフェーズに合わせて選んでみてください。
【入門編】QAエンジニア未経験者・初心者向け

まずは「QAとは何か」「テストとは何か」の全体像を掴むための本です。
難しい用語に溺れる前に、これらの本で「イメージ」を掴んでください。
『マンガでわかるソフトウェアテスト入門 テスターちゃん Vol.1』
- 著者: 松谷 峰生
- おすすめ度: ★★★★★
- 対象: 完全未経験〜初心者
「漫画だからと侮るなかれ。QAの真髄がここにある」
いきなり難しい専門書を読むと挫折します。まずはこの漫画から入ってください。
かわいらしい絵柄ですが、内容は超濃密。「仕様書がない現場どうする?」「開発者とどう仲良くする?」といった、QAエンジニアが直面する「あるある」と「解決策」がリアルに描かれています。
『マンガでわかるソフトウェアテスト入門 テスターちゃん Vol.2』
- 著者: 松谷 峰生
- おすすめ度: ★★★★★
- 対象: Vol.1を読み終えた人
「より実践的なテスト知識へのステップアップ」
Vol.1で全体像を掴んだら、こちらへ。もう少し踏み込んだテストの知識が、引き続きわかりやすい漫画形式で学べます。
「なんとなくテストしていた」状態から、「考えてテストする」状態へ移行するための架け橋となる一冊です。
『知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】』
- 著者: 高橋 寿一
- おすすめ度: ★★★★☆
- 対象: 入社1年目
「テストの入門書として最もわかりやすい一冊」
「テストって適当に触ればいいんでしょ?」と思っているなら、この本で頭を殴られます。
なぜ全数テストが不可能なのか、どうやってバグを見つけるのか。そのロジックを平易な言葉で解説しています。
改訂版でアジャイル開発の内容も補強されており、長く使える良書です。
【基礎・実務編】ソフトウェアテストの「型」を学ぶ
現場で迷ったときに立ち返る「教科書」となる本です。
これらを理解していれば、どの現場でも「しっかりしたQA」として信頼されます。
『ソフトウェアテストの教科書』
- 著者: 布施 昌弘 他
- おすすめ度: ★★★★★
- 対象: テスト設計を始めたい人
「同値分割・境界値分析をマスターするためのバイブル」
現場で最も汎用性が高い「ドリル」のような本です。
理論だけでなく、「実際にどうテストケースに落とし込むか」が図解されています。「境界値分析って、以上・以下・未満のどれだっけ?」と迷った時、私は今でもこの本を開きます。
『土台からしっかり学ぶ ソフトウェアテストのセオリー』
- 著者:
- おすすめ度: ★★★★☆
- 対象: 初級〜中級者
「テストプロセス全体を俯瞰できる良書」
テストって何?という初歩的なことから、テスト計画、実行、報告といったプロセス改善まで、体系的に学べます。
「教科書」と同様に、デスクに置いておきたい一冊です。
『ソフトウェアテスト293の鉄則』
- 著者: Cem Kaner 他
- おすすめ度: ★★★★☆
- 対象: 実務経験者
「熟練QAのノウハウが詰まった『金言集』」
1つ1つのトピックが短くまとまっており、どこからでも読めます。
「バグを見つけたら、すぐに再現手順を最小化せよ」など、現場ですぐに役立つ具体的なアドバイス(鉄則)が293個も詰まっています。
【設計・技法編】「テスト設計」を極める(中級者向け)
「テスト設計」こそがQAエンジニアの腕の見せ所です。
より効率的で、網羅性の高いテストを作るための専門書です。
『ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~』
- 著者:
- おすすめ度: ★★★★★
- 対象: 知識をスキルに変えたい人
「『わかった気になっている』を解消するドリル」
本で読んで「同値分割」を知っていても、実際の問題に対して手が動かなければ意味がありません。
この本は「練習問題」形式になっており、実際に手を動かすことで確実にスキルが身につきます。テスト設計の「筋トレ」に最適です。
『マインドマップから始めるソフトウェアテスト』
- 著者: 池田 暁 他
- おすすめ度: ★★★★☆
- 対象: テスト設計の効率化に悩む人
「Excel職人から脱却するための思考ツール」
テスト仕様書をいきなりExcelで書き始める人は、たいてい抜け漏れを起こします。
まずはマインドマップで「全体像」を俯瞰する。その手法を学ぶことで、テスト設計のスピードと品質が劇的に上がります。
『ISO/IEC/IEEE 29119 ソフトウェアテスト規格の教科書』
- 著者: Stuart Reid 他
- おすすめ度: ★★★☆☆
- 対象: リーダークラス、標準化担当
「世界の『標準』を知る」
国際規格(ISO)に基づいたテスト設計の考え方が網羅されています。
「なぜテスト計画書が必要なのか?」「テスト完了基準はどう定めるべきか?」といった、QAプロセスの根幹を理解するのに役立ちます。
【開発プロセス編】アジャイル・開発者との連携
現代のQAは「テストだけ」していればいいわけではありません。
開発プロセス全体に関わり、品質を作り込むための本です。
『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』
- 著者: 市谷聡啓、新井剛
- おすすめ度: ★★★★★
- 対象: アジャイル初心者
「アジャイル開発の全体像が掴める入門書」
アジャイル開発とは何か?スクラムとは何か?が図解たっぷりで解説されています。
QAエンジニアもチームの一員として動くため、開発手法の理解は必須です。「なんとなくアジャイル」から脱却するために最適です。
『アジャイルテストの教科書』
- 著者: Janet Gregory, Lisa Crispin
- おすすめ度: ★★★★★
- 対象: アジャイル現場のQA
「『テストフェーズ』がない世界での戦い方」
ウォーターフォールのQAしか知らない人がアジャイルの現場に入ると、スピード感についていけずに挫折します。
「どうやって開発と並走するか」「スプリント内でどうテストを終わらせるか」という実践的なノウハウが詰まった、私の愛読書です。
『リーダブルコード』
- 著者: Dustin Boswell
- おすすめ度: ★★★★★
- 対象: 全エンジニア
「開発者の気持ちを知るための必読書」
プログラマーの課題図書の定番ですが、QAも読むべきです。
「読みやすいコード」とは何かを知ることで、開発者との共通言語を持つことができますし、自動テストのコードを書く際にも必須の知識です。
【資格対策編】キャリアアップ・実力証明
QAエンジニアとしての価値を客観的に証明する資格対策本です。
勉強するだけでも体系的な知識が身につきます。
JSTQB Foundation Level 対策
世界標準のテスト技術者資格です。まずはここから目指しましょう。
- 『ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation』
- 解説: 公式シラバスをわかりやすく解説した定番の教科書。まずはこれを熟読しましょう。
- 『演習で学ぶソフトウェアテスト 特訓200問』
- 解説: JSTQB合格のための最強の問題集。教科書を読んだ後に、この200問を何度も解くことで合格圏内へ一気に近づけます。
JCSQE(ソフトウェア品質技術者資格認定)対策
より「品質管理(QC/QA)」の専門性を深めたい人向けの資格です。
- 『ソフトウェア品質知識体系ガイド(第3版): SQuBOK Guide V3』
- 解説: 品質保証の「辞書」のような存在。試験対策だけでなく、実務で迷った時のリファレンスとしても一生使えます。
- 『初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説』
- 解説: JCSQE合格のための必須問題集。
- 『ソフトウェア品質保証入門』
- 解説: 品質保証(QA)の概念を基礎から学べる入門書。試験対策の補助教材としても優秀です。
基本情報技術者試験 対策
ITエンジニアとしての基礎体力をつける国家資格です。
QAエンジニアであっても、ネットワークやDB、アルゴリズムの知識は不可欠です。
- 『かやのき先生の基本情報技術者教室』
- 解説: イラスト豊富でイメージしやすく、挫折しにくい構成になっています。
- 『かやのき先生の基本情報技術者教室準拠 書き込み式ドリル』
- 解説: 実際に手を動かして解くことで、知識定着を促します。
【上級編】マネジメント・自動化・マインド
リーダーやマネージャークラスが読むべき、視座を高める書籍です。
『Perfect Software(パーフェクト・ソフトウェア)』
- 著者: Gerald M. Weinberg
- おすすめ度: ★★★★★(殿堂入り)
「QA界のレジェンド、ワインバーグ氏の遺言」
技術書ではなく、哲学書です。「テストでバグをゼロにすることはできない」。
QAエンジニアとしての矜持(プライド)と、辛いプロジェクトで心を折らないための考え方が説かれています。
『Leading Quality(リーディング・クオリティ)』
- 著者: Ronald Cummings-John 他
- おすすめ度: ★★★★★
「品質を『コスト』ではなく『競争力/武器』に変える」
経営層やCTOに対して、QAの価値をどう説明するか。
組織全体で品質文化を作るための戦略書であり、QAマネージャー必読の一冊です。
『システムテスト自動化 標準ガイド』
- 著者: Mark Fewster, Dorothy Graham
- おすすめ度: ★★★★☆
「『自動化』の落とし穴を避ける」
ツールの使い方ではなく、「自動化プロジェクトの進め方」を学ぶ本です。
「なぜ自動化はメンテナンス地獄になるのか?」その答えと対策がここにあります。
まとめ:本は「読む」だけでなく「使う」もの
紹介した本を全て読む必要はありません。
今の自分の課題感に合った一冊を選んでください。
そして重要なのは、「本で読んだことを、翌日の現場で1つ試すこと」です。
知識を現場で実践し、失敗と成功を繰り返すことでのみ、あなたのスキルは磨かれます。
ぜひ、最強の武器となる一冊を見つけてください!




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