【一発合格】ソフトウェアテスト現役管理職が教える JSTQB Foundation Level 合格手法
- JSTQB Foundation Levelの試験情報が知りたい
- 合格するためにはどうしたら良い?
- 資格を取得したら未来はどう変わる?
こういった疑問に答えます。
この記事から得られること
- 当資格を取得しておけば面接で優遇される
- ソフトウェアテスト業界に入るために取得しておくべき資格
- 当資格に一発合格する方法
- 資格取得前後での費用対効果
私自身 JSTQB Foundation Level(以下JSTQB FLに統一)資格取得者です。
また、私は都内に本社を置く開発会社で管理職の立場にいます。
その管理職である私が惜しみなく全てを教えます。
ソフトウェアテスト業界に入るには、まずは JSTQB FLの取得を目指すところから始めたら良いです。
JSTQB FLがソフトウェアテスト業界の基本となり、取得することによって、給料面、信頼度、キャリアアップ全てにおいてレベルアップすることが可能だからです。
では、実際に合格するためにどのような勉強をしたのか。
経験を元に語りますね。
ちなみに、私自身が JSTQB FL の資格を取得した際の認定証がこちらです。
個人情報に関わる箇所は黒く伏せさせていただいていますが、取得すれば以下のような認定証が届きます。
【一発合格】JSTQB FL 現役管理職が教える試験情報
結論から言うと、JSTQB FLはソフトウェアテスト業界に転職しようと思っている方にとってとても有利な資格となります。
管理職である私が保証します。
なぜなら、以下のポイントがあります。
- 取得することで即戦力となれる知識があると見てもらえる
- 未経験で持ってる人は少ない
- 管理職候補になりやすい(キャリアアップにもつながる)
一つずつ紐解いていきます。
取得することで即戦力となれる知識があると見てもらえる
JSTQB FLを取得していることによって、即戦力となれる知識があると見てもらえるということです。
なぜなら、以下の2点が挙げられます。
- テストのことをしっかりと学習している人のみが取得できる資格
- しっかりと学習することによって経験者並の知識が身に付く
専門用語などもいっぱい出てくるため例えテスト経験者であったとしてもしっかりと学習しなければ取得は出来ません。
ですので、当資格を取得することで、未経験者であっても即戦力となれる知識があると見てもらえる。ということは明確です。
未経験で持ってる人は少ない
JSTQB FLは未経験者で持っている人は少ないです。
何故なら、未経験者はJSTQB FLの存在を知らないからです。
現に私がマネージャーを務めている現職で未経験者が何人か入ってきましたが、JSTQB FLのことは何一つ知りませんでした。
ですから、未経験者でありながらJSTQB FLを取得することによって、面接官の目に留まることは間違いありません。
管理職候補になりやすい(キャリアアップにも貢献する)
JSTQB FLを取得することによって、管理職候補になりやすいです。
所謂、キャリアアップする時にも適した資格と言えましょう。
何故なら、以下の2点が挙げられます。
- テストリーダーの知識を得ることが可能です。
- 教育をおこなう際の知識を得ることが可能です。
未経験で入社をし、テストリーダーの知識や教育をおこなう際の知識を身につければ自ずとキャリアアップする力は身につきます。
あとは、以下の2点をおこなうことで、知識、スキルともに最強になることでしょう。
- 業務経験を積む
- スキルを磨く
現にわたしは管理職および面接官をおこなっており、現職のソフトウェアテスト部門でトップの位置にいます。
私がここまでなれたのも、このJSTQB FLの資格を取得したからと言っても過言ではありません。
現職の面接を受ける際に、話題となりすごく注目されたのを覚えています。
ですので、JSTQB FLを取得することによって、管理職候補になりやすいのです。
- 面接の際はJSTQB FLを取得することで注目をされます。
- 入社してからもスタートダッシュすることが可能です。
私も実際に面接を受けた際、JSTQB FLの資格を持っていることに注目され面接で話題にもなりましたからね(笑)
未経験からソフトウェアテスト業界へということで、はじめは知識や業務経験などもあまりない中、JSTQB FLを取得することにより、面接官をあっと言わせたり、入社してからもスタートダッシュすることが出来ます。
面接官である私も、もし未経験者ながらにJSTQB FLを取得している方が面接を受けに来たとしたら次のように考えるでしょう。
未経験者なのにJSTQB FLを取得している?なぜだろう?ただものではないな(笑)
ですので、テストの概念を学ぶ上で外せない非常に重要な資格となり、面接を有利に進める上でとても大切な資格と言えます。
以下では、そのJSTQB FLに関しての主な試験概要をまとめましたのでご覧ください。
【一発合格】JSTQB FL 現役管理職が教える試験概要
JSTQB運営団体のページでは以下のように記載があります。
JSTQBとは、日本におけるソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織で、 各国のテスト技術者認定組織が参加しているISTQB(International Software Testing Qualifications Board)の加盟組織として2005年4月に認定されている。
ISTQBの加盟組織の各国団体は資格および教育・訓練組織認証について相互認証を行っている。つまり、JSTQBが運営するソフトウェアテスト技術者資格は海外でも有効な資格となっている。
JSTQB 概要
【一発合格】JSTQB FL 現役管理職が教える試験詳細
開催日 | いつでも(試験予約可能日) |
開催地域 | 全国のテストセンター テストセンターはCBT試験実施パートナー「ピアソンVUE」のWebサイトでご確認ください。 |
申し込み可能前提条件 | なし |
試験料 | 22,000円(税込) |
お支払い方法 | クレジットカード払いのみ(VISA、Master、JCB、American Express) |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 複数の選択肢から正解を選ぶ形式 |
解答形式 | CBT方式(Computer Based Testing) |
問題数 | 40問 |
再受験ポリシー | 最後に受験した日の3ヶ月後から再受験可能 |
- 試験の詳細はこちらのページでご確認ください。
- JSTQBは、2022年10月からピアソンVUEによるコンピュータ試験に移行されました。(以前はマークシート方式)
これから受験する方はすごくチャンスです。
なぜなら、コンピュータ試験に移行されたことによって、以下のように合格を狙える機会が増えたからになります。
- 自分のタイミングでいつでも受験が可能(再受験ポリシーあり)
- 受験回数を増やせる
- 合格を狙える回数が増える
よって、以前よりも合格を狙える確率が上がったということです。
もちろん、全く学習をせずに受験に挑んでは、何回受験をしても同じ結果になってしまいます。
下記は、私が合格した際の学習手段を惜しみなく解説しました。
この学習方法を完璧にこなすことができれば、一発合格することは間違いありません。
ですから、以下に記載した内容に従って学習を進めてください。
【一発合格】JSTQB FL 現役管理職が教える合格への道
私が資格取得までどのような勉強をしたのか。お伝えします。
以下の内容でしっかり学習すればほぼほぼ合格します。
上記の項目を一つ一つ紐解いていきますね。
【一発合格】JSTQB FL 現役管理職が教える失敗しないための勉強法
結論を言うと、特別な勉強法はいりません。
なぜなら、以下に挙げた事項をしっかり実践すれば誰でも合格ができるからです。
ここでは、私の場合の勉強法を伝えますね。
私は以下の手順で学習して合格しました。
- シラバスを冊子形式で印刷する。
- 1章から6章まで小分けにしてホッチキスで止め冊子にする
- 毎日1章ずつシラバスを読み理解する
- 6週まで読んだらまた繰り返し1週から読みある程度理解できるまで続ける
- シラバスと並行してテキストを熟読する
- テキストに関しても1章ずつ分けて読むと良いでしょう
- テキストに掲載されているサンプル問題を解く(こちらも理解出来るまで何回も繰り返して解きましょう。)
アプリで学習する
【無料】テス友(iOS) |
【無料】テス友(Android) |
無料de試験:JSTQBテスト技術認定模擬試験(iOS) |
- 無料de試験のアプリ版に関して、iOSのみになります。
- Androidユーザーの方は、以下のWebサイト版にて学習してください。
合格するための解き方
- はじめは10問ずつ問題を解いていく。
- その後、本番さながらの40問に設定し問題を解いていく。
- 間違えた問題や理解が乏しい問題を中心に解いていく。
- 正答率が100パーセントの状態を続ける。
Webサイトで学習する
合格するための補足
- Foundation Level受験の場合、無料版で全然問題ありません。
- 上記に示したサイト以外でも無料のアプリやWebサイトもあります。
- スクエアリングサービスは一部有料ですのでご注意ください。
シラバスとテキストの内容を理解し覚えるのも大切ですが、一番重要なのは、以下の通りです。
- テス友で繰り返し学習し、正答率100%がずっと続くような状態にする。
- テス友以外のWebサイト/アプリから出題される問題に関しては全て正解する状態にする。
どのような問題が出ても正答率を100%が続くようにするということがとても大切です。
特に本番の試験ではこの模擬試験以上に紛らわしい問題が出ることもあります。
そこで、模擬試験では100%正当していたとしても、本番では90%80%に正答率が落ちてしまうのです。
ですから、模擬試験の段階で100%の状態にしておきましょう。
ちなみに、私が学習していた時に使ってたテキストと問題集はここから買うことができるよ
上記で勉強法は詳しく記載しましたが、参考として、再度、合格に必要なアプリ/Webサービス/シラバス/テキストをまとめました。
スクエアリングサービス |
スクエアリングサービスの補足情報です。 スクエアリング・サービス有料版は料金支払いから約2年間使用できる FLの場合だと4回受けられる計算になる 仮に2年間を超えて勉強する場合、再度、お支払いが必要になる |
学習の割合
ここでは、上記学習方法の流れを全ておこなった場合として、何をどれぐらい学習すれば良いのか。という指標を作成しました。
テス友(アプリ/無料) | 3(15時間〜25時間/トータル) |
シラバス | 2(10時間〜20時間/トータル) |
テキスト | 2(10時間〜20時間/トータル) |
無料de試験(Web/無料) | 1(10時間〜15時間/トータル) |
問題集 | 1(10時間〜15時間/トータル) |
スクエアリングサービス | 0.5(5時間〜10時間時間/トータル) |
サンプル問題 | 0.25(1時間〜5時間/トータル) |
JSTQB FL テキストの問題 | 0.25(1時間〜5時間/トータル) |
割合の高い順番で並べています。
もちろん、あくまで主観的なものですので、一種の指標としてご覧ください。
ただ、この割合には根拠があります。
私がこの学習割合で学習し当資格を取得したからです。
そこから元に換算してありますので、まずはこの学習割合で学習を始めてみましょう。
そして、人によっては得意/不得意な部分がありますので、上記の割合プラスアルファとして不得意な部分を集中して学習するようにしましょう。
学習する中で自分に合った学習方法が見えてくる場合もありますので、その場合はそちらにシフトしても問題ありません。
【一発合格】JSTQB FL 現役管理職が教える資格取得前後での費用対効果
ここでは、JSTQB FL 資格取得前後での費用対効果について記載します。
JSTQB FL
取得難易度 | 2.0 |
合格者率 | 約50% |
学習にかかる費用 | ¥4,000 〜 ¥10,000(試験費用は別) |
試験費用 | ¥22,000(税込) |
学習にかかる時間 | 1ヶ月〜3ヶ月(平日1時間/日と仮定した場合) |
取得後の想定年収 | ¥3,600,000〜¥4,000,000 |
難易度について
- 私の主観ですが、しっかりと学習をしていればそんなに難しい資格ではありません。
- 上記に記載した学習方法を全て実践することをオススメします。
参考までに過去5回における合格率を掲載します。
実施日 | 合格率 |
---|---|
第27回FL試験 (2019/8/24) | 62.9% |
第28回FL試験 (2020/2/08) | 52.0% |
第30回FL試験 (2021/2/13) | 65.3% |
第31回FL試験 (2021/8/21) | 69.0% |
第32回FL試験 (2022/2/12) | 51.7% |
上記実施日以降はCBT試験に移行したためデータとしては掲載されていませんが、全体を通して合格率は50%以上と、正しい学習方法で確実に学習を進めると、合格することは間違いありません。
学習費用について
- ここまで、どういう方法で学習すれば良いと言う流れをお伝えしてきましたが、それらを全て実践した場合の費用です。
- もちろん、テキストなど何も買わずに、シラバスと無料アプリだけで学習すれば費用としては、¥0になります。
- ですが、当資格は試験費用が高めになっているため、出来れば一度で合格を勝ち取りたいはずです。
- その保険として、テキスト購入や問題集購入などはおこなっていて損はありません。。
想定年収について
- もちろん会社によっても異なりますし、地域によっても異なるため一概には言えませんが、この辺りを狙えるレベルという意味で記載しています。
- 逆に、入社後の頑張り次第でこの想定年収を超すことも可能です。
- 管理職になれば、ここで記載した年収を遥かに超える年収になりますからね。
【一発合格】JSTQB FL 現役管理職が教える取得後の未来
JSTQB FLの資格取得を考えている人は、以下2種類どちらかのキャリアプランを考えているはずです。
- 知識をつけて現職での給料や役職を上げる
- 転職して給料や役職を上げる
知識をつけて現場での給料や役職を上げる方法はまた別途執筆します。
ここでは、転職して給料や役職を上げるという点に絞ってお伝えします。
転職して給料や役職を上げる場合は簡単です。
なぜなら、新しい職場で一からの再スタートとなるため過去の細かい結果は面接官は知りません。
そのため、面接の際にアピール出来れば、役職が上がった位置で再スタートできる場合があるのです。
私は現在、開発会社のソフトウェアテストの部門でマネージャーとして従事しています。
マネージャーの位置にいる私ですが、実は、採用時からマネージャーとして採用されました。
どうして?
気になるよね!
詳しくは以下で説明していくよ!
それは、ソフトウェアテストの部署として東京のチーム立ち上げの時だったからになります。
チーム立ち上げのため、私が抜擢されたのです。
テストの知識も経歴もあり、おまけにJSTQB FLの資格も取得していました。
おまけに、採用された会社でソフトウェアテスト部門の社員は誰一人この資格を持っていませんでした。(当時)
そのようなこともあり、唯一持っていた私の資格が注目されたのです。
具体的には、以下の2点において重なり合う会社ですと注目されることが多く、給料や役職も上がった状態で採用してもらえることが多いのです。
- チーム立ち上げ時
- JSTQB FLを取得している人が少ない場合
ですから、そのような会社を探し挑戦してみることも、一つの選択肢として持つことも大切です。
長年一つの会社にいたとしても、給料が全く上がらない会社は多いですからね。
逆に、ほとんど取得している人がいる場合、当資格と併せてプラスアルファで有利な資格を取得することをオススメします。
【徹底解説】現役管理職が教える採用されるために有利な資格6選
結論から言うと、資格は複数取得した方が面接で採用されるために有利に進めることができます。
なぜなら、一つだけだとその会社のパターンに合わない場合があるからです。
具体的には以下のような形です。
- 面接を受けようとしている会社の従業員がJSTQB FLの資格をほとんどの人が取得している場合
- 会社の方向性が違う場合
従業員がJSTQB FLをほとんどの人が取得している場合は、その資格を取得して面接に行ったとしてもあまり重宝されることはないでしょう。
むしろ、取得していて当たり前みたいな感覚にもなっています。
ですので、JSTQB FLを取得した上で、違う資格も取得してアピールすることがオススメです。
どんな資格を取得すればいいの?
ちょうど別記事でおすすめの資格をまとめてみたよ!
未経験からソフトウェアテスト業界へ転職するために、具体的なその資格に関して、厳選しましたので下記の記事をご覧ください。
【徹底比較】現役管理職が教える転職エージェント(ソフトウェアテスト)
結論、大幅に給与を上げたい場合は、転職活動をすることが一番です。
なぜなら、以下の理由があるからです。
- 過去の悪い状況は一度リセットされる
- 役職の上がった状態から再スタートできることもある
一つの会社でスキルや資格取得をしながら地道にキャリアアップを目指すよりも、転職活動をする方が一気にキャリアップできるということです。
前述したように給与を上げるパターンは主に以下の2つに絞られます。
- 知識をつけて現職での給料や役職を上げる
- 転職して給料や役職を上げる
この2つのキャリアアップ手段2つの比較を下記の表にまとめました。
知識をつけて現職での給料や役職を上げる | 月数千円アップ 年収にして数万円アップがほとんど 理想の年収に近づくためには10年近くかかる場合もある |
転職して給料や役職を上げる | 月数万円アップ〜月10万円以上アップ 年収にして100万円以上アップということもある すぐに理想の年収に近づける |
前述した内容から、給与を上げて転職するパターンは簡単だということがわかるはずです。
また、さらに下記のような心境になりますので、ここで転職(キャリアチェンジ)して、ここからの人生を前向きに考えていきましょう。
- 心機一転、新たな気持ちで第一歩を踏み出せる
- 今までのことをリセットする
- 今までに蓄積された知識や経験はそのまま
- プラスアルファで知識のレベルを上げる(資格取得やスキル習得など)