【保存版】ソフトウェアテスト現役管理職が教える失敗しない面接対策(ポイント3選)
テスター未経験からでも採用されることってあるのかなぁ。
採用される確率を上げるために知っておいた方がいいことって何かあるかなぁ。
こういった疑問に答えます。
本ページに行き着いた方は、以下のような気持ちをお持ちだと思います。
- 未経験からでもソフトウェアテスト業界に入ることは可能か
- 面接の前に何か知っておいた方が良い情報はあるか
- 採用されるために何か事前にしておいた方が良いことはあるか
本記事を読むことでこれら全ての悩みに解決することができます。
また、私は現役管理職および面接官でもありますので、そのような視点からわかりやすく執筆しました。
ご参考にしていただけたら幸いです。
- ソフトウェアテスト未経験者が押さえておくべきポイント3選
- ソフトウェアテスト未経験から採用される確率
- 未経験テスターからの稼げるキャリア設計
ソフトウェアテスト未経験者が押さえておくべきポイント3選
結論から言うと以下の3点です。
- ソフトウェアテストの全体の流れを知ること
- ソフトウェアテスト未経験者がはじめに知っておくべきこと
- ソフトウェアテスト業界でのキャリアアップ方法
1つずつ紐解いていきます。
ソフトウェアテストの全体の流れ
まずはこれは初めに知っておくべきことです。
今から働こうとしている職種の全体的な流れも知らなければ話になりません。
具体的には以下の4点を学習しておくことが大切です。
- 開発全体の流れ
- アジャイル開発/ウォーターフォールとは何か
- QA/QC/ソフトウェアテストなど言葉の違い
- テスト設計やテスト実行とは何か
こちらも1つずつ紐解いていきます。
開発全体の流れ
ソフトウェアテストの工程は開発工程の流れの中でおこなわれます。
その為、まずは開発全体の流れを知っておきましょう。ということになります。
ソフトウェアテストの流れ全体を知るためにオススメ書籍は >>こちら です。
マンガでとても読みやすくソフトウェアテスター初心者の人には是非読んでもらいたい1冊になります。
私自身が読んで詳しくレビューをした記事も上記のリンクから読めますので、是非そちらも併せてご覧ください。
アジャイル開発/ウォーターフォールとは何か
- アジャイル開発
- アジャイル開発とは、1週間〜1ヶ月で機能最小単位での開発を繰り返していく手法です。
現在主流になっているシステムやソフトウェア開発手法の1つになります。
アジャイル開発についてのオススメの書籍は >>こちら です。
こちらのオススメ書籍は、アジャイル開発の手法を多く取り入れている開発会社やソフトウェアテストの会社などで稼働していく場合は、是非読んでおいてもらいたい1冊になります。
アジャイル開発について詳細に書かれているため、以下のことを含め、アジャイル開発において隅々まで理解することができます。
- なぜ、アジャイル開発なのか?というところまで理解できる
- なぜ、今アジャイル開発が主流となっているのか理解できる
是非、以下のような方達は、こちらの本を手に取ってもらえたら幸いです。
- 現在、会社でアジャイル開発を採用している
- アジャイル開発に興味がある
- これからアジャイルを採用している会社または仕事でお世話になる
- ウォーターフォール
- アジャイル開発とは逆で、最小単位ではなく、基本的な工程の特徴としては、以下を元に順番ずつ進めていくのが特徴になります。
「要件定義・仕様」「外部設計」「内部設計」「開発・システム実装」「テスト」「運用」 を元に順番ずつ進めていくのが特徴になっています。
- 要件定義・仕様
- 外部設計
- 内部設計
- 開発・システム実装
- テスト
- 運用
- 要するに一方通行ということです。
- その為、アジャイル開発みたいな臨機応変な開発と改修ができないのが難点です。
QA/QC/ソフトウェアテストなど言葉の違い
続いて、ソフトウェアテストをおこなう際、はじめに知っておくべき用語を紹介します。
それは、以下6点です。
- QA/品質保証
- QAエンジニア
- QC/品質管理
- QCエンジニア
- テスター
- デバッガー
一つずつ紐解いていきます。
- QA
- 日本語にすると、品質保証の意味になります。
品質を保証すらための改善活動およびその過程のことを指し、読んで字の如く、ソフトウェアに対しての品質を保証するということです。
品質を保証するために、リリースする前のソフトウェアを何度もチェックをし、もしバグが見つかれば開発者にフィードバックします。
そして、そのフィードバックをもとに開発者は修正を加えます。
それを何度も繰り返し、世にリリースされているソフトウェアは品質が担保されているのです。
もしQAいわゆる品質保証のチームがいなければ、世にリリースされているソフトウェアはバグだらけになってしまいます。
ソフトウェアによっても様々ですが、もし飛行機を制御しているコンピュータのシステムからバグがあり、そのバグを見逃してしまったとしたらどうでしょう。
とんでもない事故につながってしまうかもしれません。
そのため、QAいわゆる品質保証のチームはすごく重要なポジションになるのです。
- QC
- QAと一緒に使われることが多いですが、日本語とにすると、品質管理(品質コントロール)の意味になります。
品質を管理すること
各プロジェクトによって品質を管理する方法は異なりますが、そのプロジェクトの方針によって品質を管理するということになります。
例えば、ここまでの品質が保てたら問題はない、ここまで出来れなければリリースできない。などの指標があり、その指標によって品質を管理するのです。
こちらは、QAと比較して、どこが違うのかという点で、下図にまとめましたのでご覧ください。
QA | QC |
---|---|
品質保証 | 品質管理(品質コントロール) |
品質を保証するための改善活動およびその過程 | ある一定の品質水準を達成するための管理 |
ですから、QAとQC、言葉は違いますが、どちらもなくてはならない存在、つまり品質を担保する為にQAとQCはどちらもする必要があるということになります。
QAやQCの部署に配属されたら、上記のQAという観点、QCという観点、どちらも念頭において作業に取り組むことが大切です。
テスト実行やテスト設計とは何か
わかりやすく言うと、以下のようになります。
- テスト実行
- 簡単にまとめると、ソフトウェア開発されたものにおいて、不具合がないかどうかチェックすることです。
チェックをし不具合があれば開発者にフィードバックをします。
- テスト設計
- 簡単にまとめると、前述のテスト実行するための指標を設計することです。
この設計書があることで、テスト実行者は迷わずに正常なのか、不具合が発生しているのかを判断することができるのです。
ソフトウェアテスト未経験者がはじめに知っておくべきこと
未経験者では以下の要素が勉強不足で無知だったりする部分もありますので、最低限以下だけでも事前に確認しておくことで、面接官にアピールできることは間違いありません。
- 開発全体の流れ
- ソフトウェアテストとは何か
- ソフトウェアテストの流れ
- ソフトウェアテスト業界で主に使用する用語
- ソフトウェアテスト業界でのポジション/役割
- 面接を受けようとしている会社が何のシステムを作っているのか
- 自分自身が将来的にはどこを目指したいのか
また、事前に何も調べないで面接に臨むと、採用された後に困ってしまいます。
主には以下のような事象が発生するのです。
- こんなはずじゃなかった
- やりたい業種ではなかった
- 将来的に目指している方向性が違った
これは一例になりますが、入社前と入社後のギャップを生まないためにも、事前にしっかりと調べておくことが大切です。
詳しくまとめたものを以下の各ページにて詳しく解説しておりますので、併せてご覧ください。
ソフトウェアテスト業界でのキャリアアップ方法
事前にキャリアアップ方法を知ることもすごく重要なことです。
なぜなら、キャリアアップ方法を知らなければ以下のように考えてしまいます。
- ずっと同じポジションなのか
- もう3年以上も同じことの繰り返しで飽きてきた
- 3年前と給料が全く変わっていない
- このままずっと給料が上がらないのか
入社後にそのような考えを持たないためにも、入社前、事前にしっかりと確認しておきましょう。
基本的にキャリアアップ方法がわかれば、それに向けて努力するだけです。
努力するだけで以下のようなキャリアアップが可能となるのです。
- スキルが身につく
- ポジションおよび役職が上がる
- 給料が上がる
詳しくは以下の項目で解説していますのでそちらをご覧ください。
ソフトウェアテスト未経験から採用される確率
結論から言うと、ソフトウェアテスト業界の未経験者から採用される確率は約99%です。
理由としては以下の通りです。
- 現状、どこの会社でもテスターは足りていない
- 足りていない分、外部委託としてテスト専門の会社にテストを依頼することが多くなっている
私が現在席をおく開発会社においても、テスターが不足しており喉から手が出るほどテスターを採用したい状況ではあります。
もちろん、以下のような各会社の状況によっても採用しないケースもあり一概には言えないのですが、全体を通して見れば喉から手が出るほどほしいというのは、言うまでもありません。
- 会社の方針
- コスト面
- 必要最低限で稼働している場合
また、会社の方針によっては以下で採用の合否がわかれることもありますので、一つの指標として参考にしていただけたら嬉しいです。
- 年齢
- 性別
- 性格
- 前職の職種や業種
- 前職の給料
一つ一つ紐解いていきましょう。
年齢
まずはじめに年齢です。
主には以下のような幅でわかれることが多くなっています。
- 20歳未満
- 20歳〜29歳
- 30歳〜39歳
- 40歳以上
50歳以上のテスターもいるにはいますが、そのような方は歴が長い経験者です。
今回は、これから未経験者として採用されるかどうかというところの指標になっていますので、省かせていただきます。
- 20歳未満
- 数は少ないおよびアルバイトとして雇われているケースが多くなります。
いきなり正社員として採用は難しいですが、まずは現場の経験を踏むと言う意味で、アルバイトからテスターという仕事をおこなってみるというのがベターだと考えています。
アルバイトで経験を積み、社員登用されるケースも少ないないです。
- 20歳〜29歳
- こちらもアルバイトとして雇われているケースが多くなりますが、アルバイトを含めると数は一番多くなります。
未経験者としては一番採用されやすい年齢になりますので、現在20代の方は積極的に企業へアピールしていきましょう。
- 30歳〜39歳
- この辺りになると、将来のキャリア設計もしっかり考えていくという形になり、テスターというよりかは、テストリーダ、テストマネージャ、または、管理職のようなポジションに就くことも多くなってきます。
未経験からは少し採用されにくい年代に入ってきますが、未経験から採用されている方も少なからずいますので、諦めずに積極的に企業へアピールすることが大切です。
- 40歳以上
- 40歳以上はベテランです。
40歳から未経験で採用されるケースはほぼ0に等しいでしょう。
もし、現状、40歳以上の方であれば、正社員としてテスター未経験採用していただくのではなく、別な角度から企業へアピールする方法を目指した方がより良い結果となることは間違いありません。
その別な角度から企業へアピールする方法をというのは以下の2点です。
- フリーランス
- エンジニア
- フリーランス
- こちらはご存知の通り会社に属さず仕事を請け負う方法です。
どうしてフリーランスの方が良いかと言うと、会社に属していないため会社の判断で不採用にされることがないからです。
会社に属していると、どうしても会社の利益のことも考えないといけません。
また、40代というと、そこそこ給料が高い年齢になってきます。
未経験者を採用したはいいけど他の人の半分の実力しかない上に給料が高いとなってしまうと、採用を見送るというのは当然の結果なのです。
私も面接官として実際に面接をしているからこそ、面接官の立場で考えていますが、私からしても結果は同じです。
ですから、40代でテスター未経験者だけどテスターとして働きたいという方は、フリーランスとして活動することも視野に入れてみてください。
- エンジニア
- 次にエンジニアです。
テスターも開発も全ては開発工程の中でおこなわれる作業です。
ただ、エンジニアはソフトウェアテスターと異なり、寿命が長いと言われています。
50代のエンジニアもゴロゴロいる世界です。
ソフトウェアテスターとして入った人であっても、キャリアプランとして、エンジニア、PM、POなどといった道を通る人さえいます。
ですので、40歳からソフトウェアテスターというよりかは、40歳からエンジニアの方がまだ業界にたてる希望が持てます。
ただ、経験がない40代のエンジニアはいきなり会社に面接行ったとしても99%の確率で落ちてしまいます。
それは、前述したように、会社の場合は会社の方針や会社の利益なども考えないといけないからです。
40代の未経験エンジニアと20代の未経験エンジニアとでしたら、ほぼ確実にどの会社も20代の未経験エンジニアを採用することになります。
40代未経験エンジニアと20代未経験エンジニアの主な特徴は以下のようになります。
40代で未経験 | 20代で未経験 |
---|---|
給料が高い | 給料が安い |
吸収率が悪い | 吸収率が良い |
定年までの距離が短い | 伸び代がある |
上記のことから、もし40代からエンジニアとしてスタートしようとする場合は、会社ではなく、フリーランスとして活動することをおすすめします。
フリーランスであれば会社の経営状態とかを考える必要はないため、自分の努力が100%反映される世界になります。
未経験ではじめたとしても、猛勉強をして自他共に認めるぐらいの実力をつければ、充分に仕事をもらう機会は増えていくでしょう。
- PM
- プロジェクトマネージャ
プロジェクトを成功に導くためプロジェクトの計画を練ったり調整したりする人
- PO
- プロダクトオーナー
アジャイル開発において、製品開発における方向性を決める責任者と定義されている
- アジャイル開発
- 『計画→設計→実装→テスト』といった開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返す開発手法(主には1週間〜1ヶ月単位でスプリントで回すことが多い)
- スプリント
- 反復型の開発手法で、一度に全体を開発しようとせず、小さな単位で計画と実装を繰り返し、少しずつ全体の完成度を高めていくというアプローチを取る手法
- スクラム
- アジャイル開発に置いて以下のように定義されています。
複雑な問題に対応する適応型のソリューションを通じて、人々、チーム、組織が価値を生み出すための軽量級フレームワーク
性別
現代は性別に関してそこまで重要になってきませんが、会社によっては男性の方が採用されやすいというところもまだまだあるようです。
なぜなら、女性を採用したら以下のような疑問が生まれるからです。
- 結婚したら辞めてしまうんじゃないのか
- 出産/産休と今後控えているんじゃないのか
このように女性の場合は結婚したり出産したのをきっかけに辞めてしまうのではないかというように考えられ、採用を見送ってしまうケースが少なからず見受けられます。
ただ、今ではそのような会社も大分減ってきていますし、気にせずにトライしていくということはとても大切になります。
実際に、私は女性です。
女性で管理者という立場になっています。
ですので、女性であっても実力さえつければ問題なく上に上がることは可能だというのは間違いありません。
性格
結論を先にいうと、ソフトウェアテスト業界で稼働するにあたって少なからず適正というものもあります。
詳細は以下に記載しましたのでご覧ください。
単調な仕事が好き | テスター向き |
細かいところまでよく気が付く | テスター向き |
何事においてもリーダーシップが取れる | テストリーダー向き |
思いやりがある | テストリーダー向き |
何事においても人に物を教えるのが好き | テストリーダー向き |
コミュニケーション能力が高い | テストリーダー向き |
スケジュールを調整するのが得意 | テストマネージャ向き |
コスト面まで考えられる | テストマネージャ向き |
このようにそれぞれの性格に合わせて役割の向き不向きがあります。
こちらを参考にしつつ今後のキャリアプランを練ってみてはいかがでしょうか。
ただ、性格的なところは中々変えるところが難しいです。
この性格だからここの道しか与えられないみたいな形にもしたくはありません。
ですので、あまり深く考えずに自分のやりたいことを突き進むことが1番大切だと考えています。
私も元々コミュニケーションを取るのが苦手でした。
それが今は管理職をやっており、ありとあらゆる人とコミュニケーションを取っています。
こんな私でも実現できましたので、性格とかでキャリアプランを決めるのではなく、自分のやりたいことでキャリアプランを考えるのが1番です。
前職の職種や業種
前職の職種や業種が応募する会社とかなりかけ離れている状態でしたら、会社の判断によっては採用するのが難しいことになることもあります。
例を挙げます。
前提として、金融機関のシステムを開発している会社にテスターとして応募した場合
- 元々金融機関に勤めていて、ソフトウェアテスターの経験は全くないAさん
- 元々スーパーでアルバイトをおこなっておりソフトウェアテスターの経験もないBさん
上記であれば、前者のAさんの方を採用したいと思うのではないでしょうか。
例え、ソフトウェアテストの経験がなかったとしても、業種が同じような形ですと採用される確率がかなり上がります。
このように、面接を受けに行く場合、その会社は以下のような形をベースにインプットしてしておくことも大切です。
- 何の業界なのか
- どのようなシステムを扱っているのか
上記のことを事前準備しておき、それにあった対策をしておくことが大切です。
前職の給料
前職の給料……これもとても大切になります。
なぜなら、すごく優秀で喉から手が出るほど欲しい人材だったとしても前職の給料が予算オーバーだった場合、採用を断念するしかありません。
これは各会社によって異なりますので、一概にどこがどうとか言うことは出来ませんが、以下の指標を選択肢の1つに加えることも大切です。
- 上場している会社
- 積極的に採用をしているような会社
ただ、これは一般的に企業を見ただけでは中々わかりません。
そこで転職エージェントを使うことでこの辺りの情報を聞くことができ、面接を受ける際の参考にしてください。
ソフトウェアテスト業界への転職にオススメの転職エージェントを別で記事を書いていますので、こちらも併せて読んでいただけたら幸いです。
ソフトウェアテスト業界のみだけには留まらず、IT関係全般的に有益な情報を記事にしております。
ソフトウェアテスト業界で未経験者からの稼げるキャリア設計方法
結論からいうと、以下の4つを目指すことです。
- ポジションを上げる
- スキルを身につける
- ソフトウェアテストに関する資格を取得する
- 転職活動をする
詳細は以下で見ていきます。
ポジションを上げる
ソフトウェアテスト業界では、下記のようなポジションがあります。
- テスタ実行者
- テスト設計者
- テストリーダ
- テストマネージャ
- テスト実行者
- いわゆるテスターと呼ばれる人たちです。
テスターと呼ばれるテスト実行者には未経験からのスタートで初心者と言われる人たちも多いです。
敷居があまり高くない分、給料もそれほど高くはありません。
年齢によっても多少変わってはくるものの限界はありますので、給料をあげるためにはそれよりも上位のポジションを目指していくことが必要不可欠となります。
- テスト設計者
- テストをするための指標(テスト仕様書)を作成する人です。
上でテスト実行のことを記載しましたが、そのテスト実行者が確認するテスト仕様書を作成する人になります。
テストの質が良いかどうかはこのテスト設計によって変わってくるというぐらいすごく重要なポジションを担っています。
それだけ知識と経験が物を言うようになってきます。
- テストリーダ
- テストチームをまとめる人です。
主にプロジェクト内で決めたスケジュール通りにテストが終わりそうかどうかというところを判断します。
もし間に合いそうになければPMなどに相談をし、スケジュールの調整やどこまでテストをおこなうかなど判断および調整をするという形になります。
- テストマネージャ
- 全体的なスケジュール調整、コスト管理などを含めて調整していきます。
複数の案件を抱えていることが多く、実務にはあまり入りません。
というのも、ポジションによって主な給料のレンジが決まっており、そのレンジを超えて給料を上げたいのであれば、ポジションをあげるしかないのです。
その給料のレンジを下記にまとめましたので、参考にしていただけると幸いです。
- テスター(正社員の場合)
- 20万〜25万/月
- テスト設計者
- 26万〜30万/月
- テストリーダ
- 31万〜35万/月
- テストマネージャ
- 36万〜
もちろんこれはスタートの給料であり、勤続年数によってもこれ以上の給料になる人もいるでしょう。
企業によっても異なるため、一つの参考としてもらえたら幸いです。
テストマネージャよりも上のポジション、部長や統括マネージャなどといった場合、上記の給料を遥かに超える場合は大いにあります。
ですので、ひとまず一つ一つ着実に上のポジションにあがるべく経験を積んでいくことが給料を上げるために最も近道になることとなります。
スキルを身につける
前述したポジションを上げるということにも関連してくるのですが、スキルを身につけると自ずとポジションを上がりやすくなります。
どのようなスキルを取得できているかによって任される職務が異なってくるためです。
前述したようにポジションは以下通りです。
- テスト実行者
- テスト設計者
- テストリーダ
- テストマネージャ
テスト実行者
テスト実行者のスキルに関しては、以下のように考えて行動すれば良いでしょう。
- テスト設計者が作成したテスト仕様書通りにテスト実行する
- もしテスト仕様書に記載ある手順が不明な場合はテスト設計者に質問をする
- 期待値が不明で結果が迷った場合はテスト設計者に質問をする
- テスト仕様書外で不具合を見つけた場合も開発者にフィードバックする
- システムが仕様通りだったとしてもユーザビリティ(使い勝手)が良いかどうかの観点でも確認する
もしシステムが仕様通りだったとしても使い勝手が悪ければユーザーは離れていきます。
ですから、主には以下2点の観点両面からテストをすることはとても大切です。
- システムが仕様書通りであるか
- 使い勝手は良いか
テスト設計者
テスト設計者のスキル習得に関しては以下のようになります。
- テスト設計スキル
この1点です。
細かく見ていくと無数にあり、詳細に記載すると原稿用紙1000枚を超えそうなので、ここでは特に重要な以下に絞ってみていきます。
- 仕様書からテスト観点を漏れなく読み取るスキル
- テスト観点をまとめるスキル
- テスト観点からテストケースに落とし込むスキル
- テスト実行者が迷わずに実行できるようにテストケースを作成できるスキル
- 少ない項目でかつ的を得ているテスト仕様書を作成できるスキル
特に上記のようなスキルが大切ですが、これは今一瞬で覚えられるようなスキルではありません。
長年学習をし、業務で培われ、経験で身につくものがほとんどです。
ですから、主に上記の内容を頭に入れた上で知識や経験をアップさせていく方法を取るのが良いでしょう。
テストリーダ
ここからは実際のテスト作業というよりかは、ソフトウェアテスターができるだけ効率良く業務を実施できるようにすることが目的です。
簡単に言うと以下の通りになります。
- コミニュケーションをとりながらメンバーの進捗確認
- テストが遅延している場合、リカバリー方法を考える
- メンバーがテストしやすい環境を整える
- メンバーの教育をする
上記のようなことを念頭に置いて、スキル取得を目指すことが大切です。
特に未経験者入社の方が多い会社、部署ですと、まずはメンバーの教育に時間を割くと言うのがとても大切です。
はじめにしっかり教育をしておけば、この先の不安ということもなくなります。
新入社員の不安を取り除くということもテストリーダの重要なポジションだったりもするのです。
テストマネージャ
テストマネージャのスキルとしては、特に以下のような形になります。
- スケジュール管理
- スケジュール調整
- リソース管理
- リソース調整
- コスト管理
ここになるともう実際の業務にはほぼほぼ入りません。
テストリーダから上がってきた情報を受け取り、この先どのような形で動いていけば良いかを判断します。
その判断とは前述したように以下のようになり、これらを元に判断していきます。
- スケジュール面
- リソース面
- コスト面
リソースを増やしたいがコスト面を考えると難しい
など、さまざまな角度から判断しないといけないため、こちらにおいても経験と知識が物をいいます。
ソフトウェアテストに関する資格を取得する
スキルを身につけたと言っても客観的にどの程度身についているのかわかりません。
その指標を表す1つの手段として資格取得というものがあります。
ですので、スキルを取得するのと並行して資格取得もおこなえばポジションが上がりやすくなります。
ただ、1つの注意点としては何でも資格を取得すれば良いというわけではなく、今自分が任されているプロジェクトにはどのようなスキルが必要かを分析した上で資格取得に乗り出していただければより一層評価されるでしょう。
例えば事例として記載しますが、以下のような形です。
- ORACLE MASTER
- LPIC
- ORACLE MASTER
- ソフトウェアテストといえど、自分はプロジェクトでデータベースを見たり触ったりしているなと言った際は、ORACLE MASTERという資格を取得するとより一層プロジェクトが回しやすくなったり、理解しやすくなり、結果的に評価もされやすくなります。
- LPIC
- こちらも同様です。
LPICという資格はLinaxの資格試験です。
今作業しているプロジェクトでは、Linax環境を作っているなといった時には、LPICの資格を取得することでより理解度が増し、結果的に評価もされやすくなります。
上記に記載した資格に関してはあくまでソフトウェアテストとは直接関係がない資格、ただ取得することでプロジェクトを理解しやすくなる資格という形ですが、前提としてソフトウェアに関する資格は取得しておいた方が良いでしょう。
ソフトウェアテストをする上で必要な資格6選を画像でまとめました。
画像で全て完結しておりますのでいつでもすぐに確認でき取得に向けてすぐ実行に移せるようになっています。
さらに、詳しくは以下のページにまとめていますのでこちらも併せてご参考にしていただければ幸いです。